まず初めに、OBOG・保護者の皆様、並びに大学関係者の皆様平素より大阪市立大学男子ラクロス部へのご支援・ご声援を賜り誠にありがとうございます。
今シーズンも残すところあと1戦となりました。部員一同最終戦に向けより一層励んで参りますので変わらぬご声援の程よろしくお願いいたします。
2021年度主将を務めてまいりました大前裕哉です。
ブログ警察かなでからの厚い要望により入替戦前日の今日、ブログを書くことになりました。
多くの方々から「ブログ楽しみ」と言っていただいてますが何かめちゃくちゃハードルあげられてる気がします。
下手なブログは書けないなと、、、何を書こうかなと、、、頭を悩まして今日まで来ました。
入替戦前日なのに全く緊張しないのはおそらく迫り来るブログの脅威のせいです。
最終戦前日ではありますが、引退ブログということなのでまずは自分のラクロス人生を振り返らせてください。
そして明日へ向けての気持ちを綴っていきたいと思います。
長くなりますがどうかお付き合い下さい。
「1番になること」これが始めのモチベーションだった。
大学1年の春、部活・サークルの様々な新歓を見て回った挙げ句、試合を観たことすらないラクロス部に入部した。
『初心者ばかりでスタートラインが同じ』 『就活に強い』 『オフもあってプライベートも充実』
などなど、色んな謳い文句を聞かされながら体験会に参加した。
パスやシュートをしながら単純に楽しい、やってみたいという感情を抱きはしたものの、高校時代にチームとしても個人としても全くといっていいほど結果を出せなかった「部活動」という競争環境に再び身を置くことに恐れ、腰が引けていた。
僕は高校では野球部に所属していたが、チームのレベルはせいぜい公立高校中堅クラス。ましてや大阪府という激戦区で甲子園を目指すなんて不可能に近い。
当時の自分はこれといった目標もなくただただ朝から晩まで目の前の練習をこなすだけ。
そして最後の大会ではあえなく初戦敗退。
個人としては副将を務めたにも関わらずレギュラーとしてチームを引っ張るような存在にもなれなかった。
あっさりと僕の部活人生は幕を閉じた、つもりだった。
しかし、そんな燻っていた僕に当時体験会で面倒をみてくれていたタイガさんがこんな言葉をかけてくれた
「一緒に1部いこうや。」
当時の市大ラクロス部は3部リーグに降格したてホヤホヤ。
そんな絶望的な状況下でも彼の目は本気だった。
全国的に大半の選手が大学から始めるラクロスでなら、、
3部にいるのに一切の迷いがなく1部を目指そうと言ってくるこの人となら、、
「ラクロスで1番を目指したい。」
こんな僕にでもチャンスがあるんだと大きな可能性に胸を膨らませ、最後の学生生活をラクロスに捧げる覚悟を決めたことを覚えている。
それからというもの、本当にラクロス漬けの日々を今日まで過ごしてきた。
1回生の頃、僕のラクロス人生を左右するイベントが2つあった。
1つめはサマー優勝。
入部してからは上回生の朝練に参加し、昼間はたいがさん,ダッチョさんと筋トレ、夕方からは1回練をして夜に練習の動画を見る。
こんな日々の繰り返しだった。
その結果、サマーでは創部初の優勝。
優勝を告げるホイッスルが鳴った瞬間、ボックス・スタンドから一斉にみんなが飛び出し、駆け寄り、抱き合い、歓喜の渦が広がった。
今までに優勝なんて縁が無かった自分にとって人生で初めての感覚だった。
とにかく楽しくて充実していた。
アツくなれる目標があること、
なによりそれを一緒に本気で追いかける仲間がいることが本当に幸せだとおもった
2つめはヤンマースタジアム長居で関西ファイナルを観戦したことだ。
この日、市大からチャリで15分ほどの場所で関西最高峰の試合が毎年行われていることを知った。
これ以来、市大を1部リーグに昇格させ、長居で関西ファイナルに勝つことが僕の最大の目標となった。
市大から近い長居なら沢山の観客が訪れてくれる。サマーで優勝したときに味わったあの感情を沢山の人と共有することができると考えたからだ。
2回生は自分の甘さがでた。上手くいかないことが多かった。
1回生の頃から残っていたユースには最終選考で落選した。
オーストラリア代表と親善試合をしたり、ハワイで開催されるラクロス大会でPLLの選手と交流したりする他大学の同期をみてめちゃくちゃ悔しかった。
ユースと自チームでのラクロスの知識量の差や、練習に取組む意識の差に歯痒さを感じ、どこかずっと焦っていた自分がいた。
リーグ戦も1勝5敗2部6位、3部との下入れ替え。
チームの勝利に何一つ貢献できなかった。自分はユース練にも呼ばれてるし割と上手いと、関西2部くらいなら2年でも通用するとどこかで思っていた。
最終戦の京工繊に勝ったときは、来年も2部で戦える、自分たちがまだ1部リーグで戦えるチャンスが残ったことに安堵し涙した。
3回生、コロナがやってきた。
活動自粛が続く中、ゼミの先生が言っていた「コロナだからこそできること。」に目を向け、リーグ戦が開催されることを信じてただひたすらに筋トレ/壁当てなど基礎を見直した。
しかし非情にもリーグ戦は特別大会となり、ここで18が1部で戦うという夢は潰えた。
(通常のリーグが行われて昇格できた実力があったかどうかはおいといて。)
この特別大会ではずっとやりたかった長居で龍谷大学と試合をしたが、この試合は皮肉にもラクロス人生で1番屈辱的なものとなった。
(内容は割愛。ひろとのブログ参照。)
そして4回生。
コロナ禍でもなんとか昇降格有りのリーグ戦が行われてここまで4勝1敗1分2部2位通過。
やっとここまできた。
ここまできたからこそ今自分が思うみんなに伝えたいこと。
それは、「継続することの大切さと難しさ。」
僕は1回生の頃入部と同時に「絶対にラクロスで勝ちたい」という想い掲げ覚悟をもって今日まで努力してきた。だから部活動における全ての行動基準は「勝ちに繋がる可能性があるかどうか」だった。
疲れたけどアフターでちょっとでもシュー練やって帰る。
このまま寝てしまいたいけど眠い目をこすってエニタイムへ向かう。
YouTubeでずっと東海オンエア観てたいけどラクロスの動画見て勉強する。
このような自分との小さな戦いに毎日勝ち続けることが大きな目標を達成する上でとても大切なんだと思う。
でもこれって実はすごく難しい。僕は一人では絶対にここまで努力してこれなかった。一緒に努力する仲間がいたからできたことだと思う。
気分が乗らないときでも18筋トレラインに誰かが写真を載せるのをみて頑張ろうと思ったり、アフター妥協しそうになっても横でタクジがとち狂ったかの如く右のスタンシュー打ってたり。
後輩のみんなは、こういった自分が立てた目標を達成するために必要だと思うことを継続できるような環境をみんなで是非作っていって欲しい。
ラクロス人生の振り返りはこのあたりにしておきます。
最後に各代へ。
18へ
4年間本当にありがとう。18がこのメンバーでよかった。キックオフで話したようにみんながそれぞれの分野でそれぞれの役割を果たしたからこそ今の結果があると思う。みんなよく僕がチームを引っ張ってくれてるなんていってくれるけど、みんなが付いてきてくれたからこそここまでやってこれた。僕はみんなに主将にしてもらいました。
明日はラクロス人生最後の晴れ舞台。全力で楽しもう。
19へ
3年間ありがとう。下回生に対しても注文の多い主将だったと思う。ポジリーダー筆頭にほんとうによく喰らいついてきてくれた。今じゃ19の力無しじゃ絶対に勝てない。あと1戦、みんなの力を貸して下さい。
来年の不安もあるとおもうけど今のお前らならもう大丈夫。これから市大をもっと強くしていってくれ。
20へ
コロナで大変な中入部してくれてありがとう。今は大分人数が減ってしまったけど、少ないなら少ないなりの良さがきっとある。一人一人の成長がチームにとって大きなプラスになることを自覚して9人で支え合っていって下さい。
21へ
短い間だったけどありがとう。明日は先輩達の勇姿をしっかりと目に焼き付けて。ウィンターに向けてモチベーションを高めていって下さい。僕たち上回生も全力でサポートします。
ついに明日は関大戦。
やっとここまできた。
1部の舞台を夢見て4年間やってきた。
あと1勝。
本当に手を伸ばせば届くところまできている。
2部リーグ2位で満足か?
いやいやそんなはずはない。
「1部昇格」の瞬間の為にやってきたんだ。
勝利を告げるホイッスルが鳴り響き、ボックスメンバー、スタンドメンバー、観客全てが一体となり感動の波に飲み込まれるその瞬間のために。
想像して欲しい。
自分のそのシュートが、
1on1が
セーブが
FOが
クリアが
タイムマネジメントが
ボトルの管理が
スタンドでの応援が
勝利に繋がる瞬間を
歴史が変わる瞬間を
みんなで最高の景色を見に行こう。
2021年度主将 大前裕哉 #49