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2022

HERO

きっと僕のことを財布だと思っているはるから紹介されました、19年度入学4回生山下です。

最近奢れておらず財布としての使命を果たせていない為、今度どこか飲みに行こうと思います








去年の最終戦、VS関大。フィールドではプレイヤーが、スタンドではマネージャーが、全員が涙していた。

そんな中僕は涙なんて全く出ずにただ上からその景色を眺めていただけだった。


それがとにかく悔しかった。こんな場面でさえ自分は涙できないのか、涙できるほど夢中になれていなかったのか。そんな思いが駆け巡り、自分で自分を認めるために涙を流そうとしたが、出てくるのは涙じゃなくて劣等感だった。



涙を流せるほど「ラクロス」という競技に熱中できる部員のみんなが、羨ましかった。




そんな思いから始まった4回生としてのラクロス部生活。プレイヤーをやめるという決断をして、ASとして、幹部として、今度はいい結果でみんなと一緒に涙を流そう。そう思って、全てを捧げる覚悟を決めた。













はずだった。











いつからだろうか。ラクロス部をやめようと思ったのは。


今まで何回も、ラクロス部やめたら毎日楽になるんかなぁとか、自分にこの部活絶対向いてないやんとか、やめた時の想像をしたことはあったけど、素直に「やめたい」と思ったのはたぶん初めてだったと思う。



この代が始まった当初は「一部昇格を助けるんだ!」という想いをもって努力する覚悟を決めていたつもりだった。



でも目の前の現実はそんなに甘くなくて、間違った方向への報われない努力、別の場所で動き続ける孤独感、明らかに必要とされていない「自分」という存在。求めていた結果とは程遠い現実を受け入れることができず、そして何より、自分が部に入った当初に求めていた「プレイヤーとして輝く自分」を交流戦や練習で体現する同期の活躍を見るのが正直つらかった。



こんな状態で部活を楽しいと、続けたいと思うわけがなくて、本気でやめようと思った。





でも、結果として僕は今ここでブログを綴っている。





たぶんやめなかったのは、この部活だったからだと思う。



ネガでもなんでもなく、周りのノリは明らかに自分とは違うし、プライベートでもよく遊ぶくらい仲いいやつなんてほとんどいなくて、いつまでたってもやりがいを感じることはなかった。

たぶん引退してからも定期的に連絡する人はいないんじゃないかな?とさえ思う。



でも、きっぱりやめられなかったのは、このチームだったから。





毎日練習に全力で、どうすれば強くなれるかを追求し続けて、



普段はおちゃらけててもラクロスのことに対しては常に真剣で



試合になればいつもの面影は全くなくただひたすらにがむしゃらに勝つことを考える。



そして、そんなプレイヤーを支えることに全力なマネージャー




そんなみんなが僕からすれば輝いて見えて、気付けば僕はこのチームのファンになっていた。



変な話だと思う。当事者として、全員が勝因になるという事を掲げるチームの中に所属しているのにファンだという輩がいるのは。



外から応援する事だってできただろう。でも、せっかくなら、何もできない外ではなく、少しでもいいから力になれる内側に居続けたい。そう思いながら毎日7時半に眠い目をこすりながら部活に向かい続けていた。


ラクロス部のことでもそれ以外でも、生きてく中で何度も心が折れそうなことがあったけど、練習や試合に行くとそこには僕にとっての輝くヒーローがいて、ずっと刺激をもらって、こんなに頑張ってるやつがいるなら自分も少しだけ頑張ろうかなと思えた。



そんなみんなを見たかったから。最後の瞬間がどうであれ、その瞬間を見届けたかったから、こうやって続けてこれました。




そして迎えた同志社戦。





あのときほどみんなが輝いていた時間はなかった。



重要なところで決め切るオフェンス


辛い場面でも粘り強く持ちこたえるディフェンス


声で盛り上げ、プレーを支えるベンチ


声援を送り続けるマネージャー



誰一人として同志社という大きな敵に勝つことを疑わず、今その瞬間に出来ることを全力で全うする。



たぶんあれが、全員が勝因になるという目標の一つの正解だと思う。



そんなチームを誰よりも近くで見れたあの時間はじぶんにとっての宝物です。









振り返ってみると、この4年間で何が出来たかなんて未だに分からない




もう一度この部活に入りたいか?と聞かれたら自信をもってYesとは答えれない




自分が本当に部に必要な人間になれていたかの答え合わせに大きな丸を付ける自信もない。




でも、ただ一つ、自信をもってこの先も語ることが出来るのは、このチームがあったということ。




はたから見れば不格好だろう。自分のことではなく他の人、チーム全体を自慢することなんて。




例え不格好でもいい。それほどまでに、このチームは僕にとっての誇りであり憧れだった。









最後に、ヒーローたちへ。





ありがとう。






ごめんなさい。






人によってこの言葉の受け取り方は様々だと思うからこそ、この二言が全てです。






次は4年間一緒にやってるのにおそらく未だインスタをフォローしていないことに気付いたかりんです。

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