平素より大阪公立大学男子ラクロス部をご支援いただきありがとうございます。
あゆから紹介を受けました、4回生の松村彰悟です。
もうブログ書くことないやろと思って振り切った1回だったので恥ずかしくて仕方ないです。初戦、本当に勝ってよかった。負けたら黒歴史でした。
そのうちしれっと消しておこうと思います。
専属トレーナーのあゆには本当に感謝しています。肝心なところで抜けがちなので頼りなく見えがちですが、実は1番しごでき優秀人間だと個人的に思ってます。
おかげで体重も20キロ近く増え、食事に関する知識はフィジカル班に負けないまでに成長しました。ありがとう。
そして、ついにカロミルのレベルが60に到達しました!大阪公立大学初の快挙です。
今回のブログは、4年間で自分が考えた事について書いたので、少し堅く、プレーヤー目線の文章にはなりますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
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「市大はサマー、ウインターで強いのにリーグ戦は弱い。」
これは、自分が入部した時から市大ラクロス部が言われ続けてきた言葉。
18がサマーで優勝したり、19も同じようにサマーで決勝リーグまで残ったり。
でも、リーグ戦では常に2部リーグ中堅。下入れ替え常連校。
その結果が要因となって言われるようになった言葉。
自分の新人戦でも、同志社大学のライブ配信で「市大はサマーとか強いけど、なぜかリーグ戦弱いですもんね笑」って同志社の人が言ってたのを覚えてる。
※そんなんライブ配信で言うなよな
なぜ、「市大はサマー、ウインターで強いのにリーグ戦は弱い」のか。
自分は、この答えについて自分なりの考えを話そうと思う。
1回生の春、何か新しい事に挑戦しようと思ってラクロス部に入部した。
20の練習開始は8月からで例年よりも遅かったにもかかわらず、自分はそこから1ヶ月遅れて9月から練習に参加した。その分基礎練に練習で時間をさけなかったし、挙げ句の果てには新人戦は3月とコロナの影響でうまくいかない事の方が多かった。
2回生になって上回生と練習する事になった。しかし、技術の差であったり、3月まで4on4をしてた分6on6の知識に差があり、全体練の横で数人で自主練させられる事もあった。このシーズンはなんのためにラクロスしているのかわからない時期が大半だった。そして、リーグ戦に絡む事も無いまま3回生を迎えた。
3回生になると、DFリーダーを任された。先輩の方が知識がある中でDFリーダーを務める事は辛い事も多かった分、学べる事も多く、濃い時間を過ごせたと思う。こうさんをはじめ、シーズンの序盤から頼りない自分を成長させようとしてくれた19の方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。
4回生になって、最上回として20中心にチームを引っ張った。代々受け継いだDFの組織をなんとかして完成に近づけたい、そんな思いで練習した。1部や関東に武者に行ってみたり、時には厳しい言葉もたくさん発したり。たかずみやはると意見が食い違う事も多かった。DFリーダーのけんとや後輩には本当に迷惑かけたと思う。ごめん。
結果として、つま恋で準優勝、リーグ戦平均3失点、京都大学を3失点で抑え、今シーズンDFがチームを支えられた事に個人的にとても満足している。本当に1年間良いDFができた。
こうやって4年間を振り返ってみると、正直辛いことの方が多い。
体重は増やしてもすぐに減るし、朝早いし。DFの役割上、試合では常に相手の得点に追われるプレッシャー。
そんな4年間のラクロス人生で忘れられない試合がある。
それが今シーズンのリーグ戦第4戦の阪大戦。
※入れ替え戦ちゃうんかいと思った人すみません。
1Qから失点を重ね、最終的には2-9と大敗した試合。
阪大の圧倒的なOFに対して、セットDFで絶対守れない、点を取られる。試合中ながらもそう思ってしまった。
ホットを出せば被ホットに出されて失点、ホット出さなくてもショット打たれて失点、裏展開でも絞れば低くなって即シュー打たれて失点。
この通りの失点をしたし、
正直、どう守って良いかわからなかった。それくらいレベルの差を感じた試合だった。
この試合で忘れられないのはこの絶望感ではなく、1部上位校に通用するOFを経験した事。
自分はここに
「市大はサマー、ウインターで強いのにリーグ戦は弱い。」
この答えがあると思う。
リーグ戦出場停止となっていた同志社は3部リーグから勝ち進み、今シーズンは関西2位となっている。
その要因として今まで1部を経験していたり、1部校とリーグ戦(仮)を行っていたり、1部で戦うために必要な技術、戦術、組織について高い目標を設定し、それをチームに落とし込めているからだと思う。
その反面、このチームは上回生になればなるほど関西制覇、全国制覇するチームを肌で感じる機会が少なくなる。
自分達は動画で見る事でしか1部のレベルを感じる事ができない。
動画で見ただけでは1部で戦う為に必要な目標を設定出来ず、それをチームに落とし込む事ができない。これが、市大がリーグ戦になると弱くなる大きな要因だと思う。
理想が曖昧だと目標も曖昧になる。
理想をいかに具体化して目標に落とし込めるか。
当たり前のことやけど、意外とこれが難しい。
ここ数年で大阪公立大学男子ラクロス部は2部に定着し、2部の上位校として結果を残し、1部との入れ替え戦にも絡めている。
これは、17が組織を作り、18がリーグ戦で2位となり、1部との入れ替え戦に進んだ事で1部との接点が増えた事が大きい。
実際、下回生の頃に1部の試合動画を見ただけでは1部との差を考えられなかったし、実感する事もなかった。
理想も曖昧だったし、目標も漠然としたものが多かった。
それが、4回生になり1部校との試合を通じて理想からなる目標が徐々に明確になっていった。
自分が1部校との試合を通して感じたのは、駆け引きの多さ。
OFは、DFのプレッシャーを受けながらも高度な駆け引きをしている。
ホットを出させてその被ホットに出す。そのケアのマークマンに出す、パッケージが狭くなれば対角、トップを狙う。スライドが起こればセカンド、サードのマークマンを狙う。
多分これ以上にOFは駆け引きしているが、自分はここまでしか気づく事ができなかった。
公立大のホットは出さない0か、出し切る100しかない。
しかし、1部は当たり前のようにホットを使って駆け引きをしている。
2on2に関しても同じ。公立大はチェンジするか、しないかしかない。
この駆け引きをDF有利で考える事ができれば、
スライドでボールダウンさせられるかもしれないし、
ダブルを組むタイミングも増えていくかもしれない。
阪大戦を経験した後、その駆け引きを1部レベルで出来るようにホットも工夫したし、アイランドの伸び方、ケアの仕方、体の向き、クロスの置く位置も考えてきた。
それが京大戦でできたのかはわからないが、この経験もあって、4回生が1番成長できたと思う。
1部との接点が増えた事で、必要な技術、戦術、組織の理想像が具体化され、目標が明確になる。
それがチームに落とし込まれていき、1部で戦えるチームが出来上がる。
「1部のチームとの実戦の少なさから生まれる理想の曖昧さ」
これが、自分なりに4年間考え、感じた上での答え。
この点で言えば、まさきは武者や社会人ラクロッサーとの経験を経て、2回生ながらFOとして1部と戦える実力をつけていた。
※オーストラリアで頑張れよ
これは、プレーヤーだけじゃなくてマネージャーにも当てはまる。公立大のMGは個人的にはめちゃくちゃ頼りになるMG組織だと思う。しかし、KGのMGや法政のMG等の他大学のMGのブログを読むと試合のベンチメンバーだけで何回もミーティング行って準備していたり、1部のマネージャーの凄さを感じる。
ぜひ、1回だけでも他大学のMGのブログを読んでみて欲しい。
自分の出した答えからして、今シーズン振り返るべきは阪大戦。
この経験は来年の24OMULAXのDFにとって大きな財産になると思う。
21.22はこの経験を忘れず、阪大のような全国でも戦えるOFを完璧に守り切れるDFを作り上げて欲しい。
19の代の同志社戦を経て、
20の代で京大を3点に抑えられるまで公立大のDFは強くなったと言えるかも知れない。
しかし、京都大学のスカウティングを見て、京大にはまだ余力があるなと感じた。
個人技術の面では2部で沢山ボールダウンさせて来た1on1マシーンのけんとでさえ、1on1かけても勝てるって書かれてた。
ましてや、自分が1年間積み上げて来たDF組織も1部からしたら脅威がないと書かれていた。それだけ舐められていた。
めちゃくちゃ悔しいけど、これが今の公立大の立ち位置やと思うし、それくらい1部とのレベルの差、目指している目標の差があると思う。
数年前に3部から這い上がった自分達はこれ以上ないプレーをした上での2-3というスコア。
しかし、京大は余力を残しての3-2というスコア。
結果だけで見れば、1点差と惜しいと思う人が多いと思う。
でも、17の代から改革を続けて来たOCULAX.OMULAXの濃い4年間を経験した自分からしたら、とても大きく、遠く離れた1点。
ここまでやったのに、相手は余力を残したまま1点差で負ける。
京都大学のような1部常連校は今まで1部で戦って来た歴史、技術、考え方の積み重ね、土台、目指す理想像が圧倒的に違う。
自分は、この1点にその重みを感じた。
だからこそ、この1点、1勝は高い壁となって自分達に立ちはだかっているんじゃないかと思う。
自分は、その1部のレベルを学ぶ機会を疎かにして1部を甘く見てしまった。それが、今シーズン理想のDFの最高到達点を下げてしまい、1点差という結果に現れた。
もっと、1部常連校に武者に行ったり、話を聞いて1部を経験しておけばよかった。
そんな後悔が残るし、まだ1年、2年、3年とラクロスができる後輩達が羨ましい。
来年は最上回のけんと、しゅんご、DFリーダーのそうへいを中心に1部との差をしっかり捉えてDFのレベルをもっと上げてほしい。
現役のPL、MGはこの1部との差を常に感じる為に動き続けて欲しい。
1部との差を感じ、それを埋める為にもたくさん武者に行って、関西制覇を目指すチーム、関東のチームを経験してほしい。
これまでの先輩方が積み上げてきたこの環境を存分に活かしてほしい。
「1部レベルを実感したという経験値の圧倒的な絶対量」
これが、自分が考える今後大阪公立大学男子ラクロス部が1部に上がるために必要なものだと思う。
これからの強い大阪公立大学男子ラクロス部を期待してます。
最後に、今まで関わってくださった方々に感謝を述べてこのブログを終わろうと思います。
17.18.19の方々へ
今まで本当にお世話になりました。何か力になれたかと言えばそうでは無かったと思いますが、先輩方が作り上げた環境がなければここまで続けてこれませんでした。DFに関しては、先輩方が試行錯誤し続けて来た理想のDFが形になりつつあると思います。悔しくも20の代ではそれを完成させる事はできませんでしたが、そのノウハウはしっかり伝えたつもりですので、きっと後輩達がそれを受け継ぎ、OCULAX、OMULAXが目指すDFを完成させてくれると思います。楽しみにしていてください。今まで本当にありがとうございました。
20へ
4年間ありがとう。人数も最初から半分くらいに減って、しんどい時期も多かったし自分も含め頑固なメンツばっかりやったけどやっぱ引退となると寂しいな。はるを筆頭に全員頼りになる人ばっかやったんで、良い刺激を4年間貰いました。ありがとう。
日本のどこに配属になるかわからんけど、いつでも飛んでくのでみんなで年1で飲み会とゴルフやろ。社会人になってもよろしく
21.22.23PLへ
来シーズン1部で戦わせてあげれんくてごめん。
今シーズンは本当に後輩に支えられてばっかりやったと思う。そんな頼もしい後輩達が入れ替え戦で悔しくて泣いてくれたり、すぐラクロス垢に反省あげてて嬉しかった。初戦で大活躍したり、有言実行してハットトリック決めたり、大舞台で1人ワンツーしたり、めちゃくちゃうまいやつばかり。来年本当に期待してる。
23も意識高いプレーヤーが多くて本当に頼もしい。今年バディのひろきは毎日壁に行ったり、冬オフは誰よりも頑張るみたいです。みんなで監視してやってください。
今までこんなにも1部校を経験してきている下回生はおらんと思う。だからこそ来年は1部昇格できるはず。後は頼みます。
MGへ
いつも夏にへばりがちな自分に氷を用意してくれてありがとうございました。
足攣り両方お願いします。だけのLINEを見返しては時の流れは早いなと感じてました。
ASのスカウティングデータは1部にも負けないレベルだと思うし、広報もめちゃくちゃかっこいいので来年も楽しみです。
1年間PLを支えてくれてありがとう。
けんとへ
1年間DFリーダーお疲れ様。今シーズンは頑固な20がDFに4人もおってやりにくかったと思う。ごめん。声と背中は1年かけてめちゃくちゃ大きくなってたので安心して来年のDF任せられる。これは20全員思ってるはず。最後の年はけんととしゅんごの理想を全面に出したDFをして欲しい。本当に楽しみにしてる。今までありがとう。
コーチの方々へ
今シーズン本当にお世話になりました。リーグ戦や入れ替え戦に向けて選手と同じ熱量で準備してくれた事、めちゃくちゃ感謝しています。結果で恩返しする事ができず、本当にすみませんでした。
コーチの方々のおかげで本当に充実したシーズンを送れました。
蘆原さん、龍之介さん、直哉さん、裕哉さん、1年間本当にありがとうございました。
家族へ
4年間支えてくれてありがとう。試合も遠い中来てくれて嬉しかった。
家族の支えがなかったらこんなに夢中になれるスポーツに出会えてなかった。
また、実家でゆっくり話しましょう。
本当に4年間ありがとう。
20OCULAX〜23OMULAX全部が最高でした。
次は、オフサイドくんの真田大輝です!!
日課である朝イチのダル絡みをする事がなくなると思うととても寂しいです。
朝1でだる絡みをすればだいきのガチ「ほんまうざい」「ええって」を聞けるので、だいきファンはぜひ。
#77 DF 松村彰悟